-発足の経緯-
1984 年4月に縫製研究会はスタートしました。
当時は、高分子から捉えた繊維材料からの研究や、機械工学から捉えた繊維機械に関する研究が大いなる隆盛の時代でした。しかし、それらの接点である縫製に関連した研究・報告やアパレルなどの川下に関する研究・報告は少ない状況でした。特にミシンに関連した機械工学的アプローチは企業内では大いになされていたようですが、学術的な体系化や、繊維製品側から見た繊維機械というアプローチは、なかなか進んでおらず、繊維機械というアプローチ方法で、それぞれの企業内で独自に進展していたようです。一方、家政学会では、家政学的な縫製研究がなされていましたが、工学的な視点からの研究は、大学、公的な試験場や一部企業で行われていたものの、ごくごく少ない状況でした。
そんなとき、前代表の鎌田博士(東京農工大学-香川大学-実践女子大学-現在K-Labo)が中心となり、1984年4月に縫製研究に関わる人々の集まる場所として4名で発足しました。
縫製研究会は当初はもちろん縫製関係に特化した研究会でした。そして、シームパッカリングなどの分科会活動を行うなど、積極的に運営していました。その後、会員が増えて現在では約100名となり、企画内容もアパレルや繊維関係に拡張してきました。
-活動内容-
現在、研究会は年4回程度、土曜日の午後に会員もしくは講師をお招きして3〜4テーマの講演を行っています。縫製研究会は、年齢も従事している業務内容も幅広い会員が集まっているのが特徴です。そのため、講演内容は繊維、縫製、アパレルから衣服の洗濯やリサイクルまで、多岐にわたっています。また、縫製研究会では人と人との繋がり、すなわちネットワークを大切と考え、縫製研究会発足のもう一つの目的である、懇親会を通して参加者がフランクに話が出来る環境作りにも積極的に行っております。縫製に関連した会員が気軽に集まり、情報交換をし、それぞれの業界のために役立つことが出来れば最良と考えます。
おかげさまで2012年7月に100回目の研究会を無事開催することができました(過去の活動実績はこちら)。これを一つの区切りとして、このたび新たな縫製研究会として継続スタートを切ることになりました。
これからも発足時の精神を忘れずに、活動を続けて参ります。
|
2012年9月 酒井直樹
|
|
|
・正式名称
|
縫製研究会 |
・代表世話人 |
酒井直樹 |
・世話人 |
伊藤裕子 大川秀俊 太田奈緒 鬘谷要 加藤三貴 佐野好男
平井郁 真船潤 丸田直美 宮坂広夫 宮里桂太 若月宣行 |
・会規約 |
1.目的
縫製技術を主とし、アパレルに興味を持つ人々が集い、討論し、また懇親を深めることで、
互いの向上をはかることを目的とする。
2.会の名称
縫製研究会
3.会の構成
会の目的に賛同する人々によって構成するが、会の入会脱会は会員の意思により自由である。
4.会費
会費は特に定めない。活動に要する必要経費は活動ごとに徴収する。
会計年度は4月より翌3月までとする。
5.会の運営方法
1)研究会の開催数は年4回を目安にする。
2)研究会は主として話題提供者の講演と討論を行う。持ち時間は1〜1.5時間で、全体で2時間程度。
3)会の終了後懇親会を行い会員相互の懇親と情報交換の場を持つ。
4)世話人の件
・会の運営のために世話人を会員の中より若干名選出する。
・世話人の中より代表を選出する。
・任期は1年とする。
5)分科会
・研究会に分科会を設置することがある。
6)会の所在地および事務局は、代表世話人の所在地とする。 |
|
付記 2012年7月28日改訂
|